「臨済宗天龍寺派大本山」
ものすごくいかつい名前のお寺、天龍寺。
それもそのはず、天龍寺は
- 南禅寺
- 天龍寺
- 相国寺
- 建仁寺
- 東福寺
- 万寿寺
という「京都五山」と呼ばれる京都臨済宗のお寺の中でも、1410年より第一位の格とされているのです。
※南禅寺は「別格」なので6つのお寺。
そんな世界遺産・天龍寺の
- 紅葉の情報
- みどころ(大方丈・曹源池庭園・達磨図・雲龍図)
- 基本情報
について詳しくご説明します!
Contents
天龍寺の紅葉
見頃はいつ?
私が天龍寺を訪問したのは2021年の11月末。
ちょうど紅葉の見ごろで、素晴らしい景色を見ることが出来ましたっ!!
個人的には緑と黄色と赤のコントラストが好きです♡
嵐山・渡月橋のエリアなのでこのあたりの紅葉と合わせて鑑賞するのがおすすめです^^
秋の特別参拝を開催している時期(2022年は9/10-12/4の予定)で、後でご説明する雲龍図を見ることも出来ますよ。
広々とした境内と秋晴れと美しい紅葉。
世界遺産・天龍寺のみどころ
さて、一年を通して多くの人が訪れる世界遺産・天龍寺。
訪れるとその境内の広さに驚くと思いますが、それでもかつての1/10サイズなんだそうです!!
こちらは1899年建立の庫裏(くり)。玄関正面の達磨図が有名で、「天龍寺の顔とも言える」という建物です。
大方丈
大方丈と小方丈(書院)があるのですが、有名なのは大方丈。
こちらは1899年に建築された比較的新しい(といっても明治時代ですが)建物。
大方丈の中にある本尊は釈迦如来坐像で、重要文化財だそうです。
この釈迦如来坐像は天龍寺よりもさらに古く、なんと平安時代後期の作だとか!
8回の火災に見舞われた天龍寺ですが、そのいずれからも逃れた仏像です。
葉一つ落ちていない砂の庭を眺めていると心が落ち着きます・・・。
曹源池庭園(そうげんちていえん)
曹源池庭園は約700年前の夢窓国師作庭当時の面影を残す、日本最初の史跡・特別名勝指定です。
砂の庭の先に広がる池。さらにその後ろの嵐山や亀山の借景。
方丈からみた曹源池中央正面には2枚の巨岩を立て龍門の滝とする。
龍門の滝とは中国の登龍門の故事になぞらえたもので、鯉魚石を配するが、通常の鯉魚石が滝の下に置かれているのに対し、この石は滝の流れの横に置かれており、龍と化す途中の姿を現す珍しい姿をしている。
曹源池の名称は国師が池の泥をあげたとき池中から「曹源一滴」と記した石碑が現れたところから名付けられた。
http://www.tenryuji.com/precincts/
池や日本庭園に関する知識がなくても、とにかく広々としていて悠久の時間が流れる曹源池。
天龍寺のだるま
天龍寺の住職だった平田精耕老師(1924-2008)によって描かれた達磨図。
京都大学を卒業し、インド哲学や仏教を学んだ住職の方です。
描かれているのは達磨大師。禅宗の祖師で、インドから中国に渡って禅宗を広めたと伝えられている人です。
57年間インドで仏教を広め、100歳になって中国に渡ったと言われています。
9年間も壁に向かって座禅の修行を続け、手足が腐っても座禅を続けたという伝説から、今のだるまのモデルになっています。
加山又造「雲龍図」の特別参拝
達磨図以上に天龍寺の秘宝?とされているのが加山又造(1927~2004)による「雲龍図」。
京都嵐山 天龍寺
法堂【雲龍図】日本画家 加山又造画伯大好きで何度か訪問しています
心洗われます。私のパワースポット、落ち着いたらまた行きます。 pic.twitter.com/8fCWAjEoJy
— ガッキー(音羽水龍 龍神図) (@490KOrktu7O28bA) May 8, 2020
天龍寺開山夢窓国師650年遠諱記念事業だったそうで、プレッシャーも相当なものだったでしょうね・・・。
天井(縦10.6m 横12.6m)に厚さ3cmの杉板159枚を張り合わせ全面に漆を塗り、さらに白土を塗った上に直径9mの二重円相内に直接墨色で躍動する見事な八方睨みの龍が描かれている。
約11m x 13mの巨大な龍。現在では損傷が激しいため、期間限定で公開しているそうです。
2022年のスケジュールは下記の通りです。500円の参拝料がかかります。
春の特別参拝(毎日公開)
期間:2022年1月29日(土) ~ 7月18日(月・祝日)
夏の特別参拝(毎日公開)
期間:2022年8月6日(土) ~ 16日(火)
秋の特別参拝(毎日公開)
期間:2022年9月10日(土) ~ 12月4日(日)
その他・硯石
とっても広い境内&長い歴史を誇るお寺なので、有名な見どころ以外にも気になるものが。。。
その一つが硯石(すずりいし)。
書画や書道の上達を願い訪れる方も多いようです。
そして、春には枝垂れ桜が見事であろう「平和観音と愛の巣」。
まだ日本が分断されていた時代があったことを忍ばせる池です。
そして、お寺を出ると有名な「嵯峨野の竹林の小径」。
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着物姿で写真を撮る人で混雑するので、写真にこだわりたい方は人が少ない時間帯がおすすめですよ!
天龍寺の基本情報
さて、ここからは天龍寺の基本情報のご紹介です!
歴史
1339年に吉野で亡くなった後醍醐天皇の菩薩を弔うために足利尊氏が夢窓国師を開山として創建。
とにもかくにも、天龍寺は広大な敷地。
夢窓国師は資金調達のために「天龍寺船」によって中国・元との貿易を進言し、お金を集めたそうです。
かつては嵐山や渡月橋、天龍寺の西側に広がる亀山公園などもかつては境内地だったそうです!
1343年にほぼ完成したのですが、その後の長い歴史で8回の大火に見舞われた天龍寺。
現在残っている堂宇の多くは明治期の再建です。
拝観料
拝観料はこんな感じ。とても広い境内なので、庭+建物+雲龍図の3つで構成される拝観料です。
拝料 |
庭園(曹源池・百花苑)・高校生以上:500円 |
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諸堂(大方丈・書院・多宝殿)・庭園参拝料に300円追加 |
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法堂「雲龍図」特別公開・一人500円(上記通常参拝料とは別) |
アクセス
天龍寺のアクセスはこんな感じ。
京福電鉄嵐山線「嵐山」駅下車前 |
JR嵯峨野線「嵯峨嵐山」駅下車徒歩13分 |
阪急電車「嵐山」駅下車徒歩15分 |
駅からはなかなか歩きますが、嵐山や渡月橋からもほど近い天龍寺。
これらの観光とセットで訪問してみてはいかが?