今日はさくっと展覧会情報を。
2022年の1月14日から開催中のメンズリングエキシビジョンーイブガストゥ・コレクションーに行ってきました!
メンズ・リング・エキシビジョンの概要
会場
場所は東京ミッドタウンにある21_21 DESIGN SIGHTのギャラリー3。
400点のリングということで数は膨大ですが、作品が小さいので展示スペースもコンパクト。
私が行ったのは平日の午前中なのですが、かなりコアなテーマなので鑑賞者はかなり少なく、ほぼ貸切で見ることができました!
入場料・図録
入場は無料。
これだけのコレクションを展示して、この場所で開催して入場料無料とはすごすぎる・・・。
中にはQRコードをかざせばスマホで聞ける音声ガイドもありますよ!
さらに、開催から割と早い時期に行ったおかげなのか、お土産ということで図録も頂けました(涙)
またこの図録が予想外に素晴らしかった・・・。
もし開催期間後半に訪問して図録がなかったら、メルカリとかで検索して入手してもいいレベル。
※ジュエリーや歴史に興味がある人。
主催
ヴァンクリーフ&アーペルが支援する「レコール-ジュエリーと宝飾芸術の学校-」が主催です。
この学校、パリの本校と香港に学校があり、東京では定期的に特別講座を開催しています。
レコールジュエリーと宝飾芸術の学校の目的は、フランスを拠点として世界各国の方々にジュエリー文化を広めることです。
レコールでは、実践的な講義や対話型セミナー、エキシビション、ビデオ、書籍出版などを通じて、宝飾職人のサヴォアフェールや原石の世界、ジュエリーの芸術史についてあらゆる方々に学んで頂ける場を提供しています。
子供向けプログラムなんかもあって、本っっっ当に参加してみたいです!
オンラインでも色々な活動をやっています。
展示内容
さて、展示内容ですが、イヴ・ガストゥというアンティークコレクター/アートディーラーの個人的コレクションです。
展示は
- 歴史
- ゴシック
- キリスト教神秘主義
- ヴァニタス(空虚)
- 幅広いコレクション
の5部構成。
ざっくり言うとクロムハーツみたいなゴツゴツしたアイテムがかなり多め。
ゴシックやドクロモチーフが好きな方なら興奮間違いなし!!
また、
指輪ってこんなに自由でいいんだ!
これも指輪になるんだ!
というような奇想天外なデザインの指輪もあって、発想が自由になる感じがしました^^
この指輪はヴェネツィア・ド-ジェ(元首)の19世紀の指輪のレプリカ。
内側に蜜蝋を入れて手紙の封をしたり、毒の小瓶を潜ませて自分のライバルをひっそりと殺したりしていたんだとか。
指輪とゆうかもはや腕時計のサイズすら超えているのですが、指輪とはこうあるべきだという姿を離れて自由に造形されているのでとても楽しい気持ちになりますよ。
「ジュエリー=女性的なもの」とは現代の感覚で、長い間、男性達も自分の富や権力や属性の象徴として身を飾ってきたことを感じさせる展示です。
こちらの解説にも書かれている通り、人類は75,000年以上もジュエリーと共にあり、
- 身を飾りたい
- 権力を示したい
- 美しいものを身につけたい
- 愛する人とのつながりを感じたい
といった本能的な願望を持ち続け、ジュエリーの文化を創造してきました。
「メンズリング」というかなりニッチな分野ですが、そういった歴史に思いを馳せるにも良い展示でした。