先日の嵐山トロッコ列車に続き、保津川下りにも参加してきたので詳しくレポートします!
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保津川下りってどんな感じ?
「川下り」というのは、保津川の水流を利用して下流にある京都・大阪に物資を輸送することに始まった言葉で、慶長11年(1606)に、京都の豪商・角倉了以によって水路が開かれたことに始まります。
そもそも「川下り」の言葉の元になったという保津川下りの歴史はなんと1606年から。
そして観光にも使うようになったのは明治時代のことで、夏目漱石も保津川下りを体験したことが「虞美人草」中に書かれているそうです。
各国の王族や要人も多く、最近ではオランダのヤン・ペーター・バルケネンデ首相も乗船したんだとか。
※写真は「京都・保津川のほとりから」というブログからお借りしました。
首相ご一行は駐日オランダ大使館の方をはじめ外務省や警察関係者を含め約40名でお越しなり、最終船2隻にわかれてご乗船になりました。乗船前には、保津川下りの歴史の解説も興味深くお聞きになっていたそうです。
ということで、まだ乗ったことのない日本人etcにもめちゃくちゃオススメなので、詳細をご紹介しますね!
乗り場&アクセス
まずは乗船場ですが、トロッコ亀岡or亀岡駅が最寄り駅。
私の場合は嵐山の方からトロッコ列車に乗って「トロッコ亀岡駅」から行きましたが、バスが出ていて15分ほどかかります。
駅の目の前にバス停があって、迷いようがないのでご安心を。
ちなみにトロッコ亀岡市駅から乗船場までは馬で行くことも出来ます!
当然ながら乗船場は川にあるので、駅や市街地からは多少距離があります。
料金
気になる乗船料金は
大人1人:4,100円
子供1人(4歳~小学生):2,700円
です。
船頭さんが3人も乗って交代しながら移動することになる長旅なので、この料金は妥当。
何よりも、個人的にはホントに楽しかったです!!
必要事項を記入後、こんな感じでチケット売り場に並びます。
その後は準備が出来次第、番号で呼ばれていよいよ乗船!
この辺りはひたすらのどかで気持ちが良い♪
所要時間
約16キロの道のりなので、川下りには結構時間がかかります。
だいたい1時間半~2時間ぐらいが目安だそうですが、私が行った時は川の水量が少なかったので3時間近くかかりました(汗)
定員
公式HPによると現在の1隻の定員は24名ですが、水量によっても若干変わるんだそう。
船には30人って書いてありますが、厳しくなったんですかね。
売店もある!!!!
陸の上にある乗船場&チケット売り場にもお菓子やお酒、船頭さんがかぶる帽子などのオリジナルグッズを売っている売店があるのですが・・・
なんと水上の売店も存在するんです!!
嵐山・渡月橋の近くでボートを漕いでいるお客さんetcに甘酒やイカやおでんなど様々なものを販売されています。
水上マーケット感が満載でめちゃくちゃ興奮してしまいましたw
しょうゆの匂いがたまらん・・・。
因みに、ずいぶん寒そうな写真に見えるかもしれませんが、冬季は船の上にストーブがあるそうですよ!!
保津川下り・船頭さんとのお話が楽しい
先程ちょっと触れましたが、3人の船頭さんが船を操ってくれます。
3人にはそれぞれ役割があり、前方・船首で長い竹を操る「竿さし」は川底や岩などに竹竿をさして、方向を調整します。
後ろ姿がカッコいい!!
船の前方の方で木のオールを漕ぐ「櫂ひき」(かいひき)は、船のエンジン役らしい。水量が少ないときは大変そう・・・。
お客さんと向き合う形で座っている「櫂ひき」(かいひき)さんが色々なお話をしてくれます。
そして後方に立って竿を握る「舵とり」という船の進路を決めるがいます。
私が乗ったときはお客さんが皆シャイでしーんって感じでしたが、船頭さんの話はすごく面白いのでぜひぜひお話をしてみてください!
船頭さんになるまでの修行の日々
「船頭さんになるまでに何年ぐらいかかるんですか?」とお聞きしたところ、「10年で一人前」だそう。
竹を水に投げ込む&その竹が反射して返ってくるという、何が起こっているのか分からない技を見せてくださったのですが「こういうことが出来るようになる」と笑っていました。
紅葉と荒々しい岩が美しい。。。
因みに練習は最初は小さいボートで先輩と乗るところから始めていくんだそうですよ!
船頭さんは全員亀岡に住む必要があるので、京都市(または他のところ)から亀岡市に引っ越してくるんだそう。
おじいちゃん船頭さんは確か御年64歳。
※正確な年齢は忘れたけど定年間近と仰ってました。
多い時は一日3回漕ぐのでしんどいそうです(汗)
この仕事を50年以上やっているとおっしゃっていて、手の大きさが普通の人と違いました。。。
体験した事故
「船が転覆したりとか事故になることはないんですか?」とお聞きしたところ、40代くらいの船頭さん曰く「一度だけある」とのこと。
台風の後でものすごく水量が多くて川の流れが速い時に、船が転覆して全員投げ出されてしまったんだとか(驚愕)
ただ、この時のお客さんはたまたま全員、若い警察官の方だったらしく、ご無事で良かった・・・!!!
船の移動
因みに、忘れがちですがここは川上と川下が存在する「川」。
川を下ったら、今度は船を川上の乗船場に戻す必要があります。
今はトラックで毎回移動してますが、船頭さん達はトラックに乗るわけにもいかないので電車で移動しているんだそうですよ!!!
先程書いた通り、多い日は3回漕ぐとのこと。
お客さんを待たせるわけにもいかないので大急ぎで移動することになり、渡月橋の大混雑の中を走っているそうです(笑)
今はトラックがありますが、その昔は船頭さんが歩いて船を川上まで運んでいました!
実際に乗ってもらえれば分かるのですが、かなりの岩場。どれだけの脚力だったんだろう。。。
コロナと保津川下り
コロナの影響はどんな感じだったのかお聞きしたのですが、やはり緊急事態宣言の時は全く仕事がなかった・・・らしい。
その後も、本来は多い日は「1日に3回」漕ぐところ、3日に1回仕事があるかどうか・・・という感じで激太り&腐っていた、という船頭さんもいました。
完全なる観光業なので影響はダイレクトに受けるのが辛いところですよね。
私が行ったときは緊急事態宣言etc出ていない時期でしたが、これからも伝統と歴史が守られることを切に願っています><
保津川下り・まとめ
そんな感じで、絶景や船頭さんとのお喋りも楽しい保津川下り。
いつもは渡月橋から景色を見ているのに、川の上から渡月橋を見たときにはなんともいえない感動でした!!
個人的には京都イチオシのアクティビティ/観光スポットですので、ぜひぜひ行ってみて下さい♪
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