2014年3月末。会社を辞めた。
5年間勤めた総合商社の総合職。
「24時間働けますか?」状態で営業に精を出していた。
たぶん女性としては珍しく、作業服&ヘルメットで現場に行ったり、滑走路で夜勤したり、ストリップに行ったり・・・。
数え切れないほど面白い経験もさせて頂いたし、ブルドーザーのごとく売り込んでいくこと・結果を出していくことが楽しかった。
仕事は本当に楽しかった。
でも、いつも迷いがあった。
・・・自分が今いる道は、なんとなく違う。
やっとの思いで得た3ヶ月の海外研修。
過労に過労が重なり、まともな思考が出来なくなった。
神経がやられていたと思う。
本当に死のうと思った。
とある夜、滞在中のアパートのベランダから飛び降りようと思った。
でも、そんな決意を止めてくれたのが(当時婚約中の)旦那様への想いと、週末にベルリンで見たベルリン大聖堂だった。
「死なない。私はこんなことで飛び降りない。もっと世界を巡る。もっと建築や美術をみるんだ。」
小さい頃からずっと好きだった、美術。
"美しいもの"への情熱で、生の世界に戻ることにした。
目眩でグルグル回る天井に悩まされながら、世界旅行に意識を集中してその夜を過ごした。
それから半年後。
紆余曲折あったけど会社を辞めて、いよいよ計画実行。
世界一周ではなく、あくまで美術館と建築を見て回る旅。
新婚なのにあんまり長く家を離れるのも・・・ということで約2ヶ月の旅を2回に分けることにした。
Vol.1はヨーロッパの西側。
本当はもっともっと色んなところに行きたいけれど、時間的制約で3週間、4ヶ国8都市に。
June 29th to July 4th : Paris/パリ
July 4th to 7th:
Madrid/マドリッド
July 7th to 10th:
Barcelona/ バルセロナ
July 10th to 12th:
Rome/ローマ
July 12th to 15th:
Florence/フィレンツェ
July 15th to 17th: Milan/ミラノ
July 17th to 20th: Venice/ベネチア
July 20th to 21st: Munich/ミュンヘン
July 21st to 23rd: somewhere in Germany!
そんな感じで始まった、短いけど貴重な「脱サラ欧州美術紀行」。
※このブログはfacebookに投稿していた写真を維持するために作成しました。そのため、投稿日と実際の日にちがずれています。